キルトカフェホームお茶にしませんか展示会リポート

No. 038「松浦香苗のパッチワーク展」を見て

みなさま、松浦香苗さんをご存知ですか?イギリス、フランス、アメリカなどのヴィンテージファブリックを数多くコレクションしていらっしゃいます。貴重な布を贅沢に使った素敵なキルトは、私も前々からファンです!といった方、たくさんいらっしゃるかと思います。

1994年〜1995年までの2年間、キルトジャパンで松浦香苗とパッチワーク布と遊ぶシリーズが連載されていましたが、2000年の3月号から松浦香苗のインテリアキルトシリーズがあらたに連載されています。うれしいことに、松浦香苗とパッチワーク布と遊ぶシリーズが一冊の本「わたしの好きな布—松浦香苗のパッチワークキルト」になりました。松浦香苗さんは、ほかにも多数の著書をだしています。

6月1日(木)〜7日(水)までの間、東急吉祥寺店で「松浦香苗のパッチワーク展」が開催されました。松浦香苗さんご本人による、展示されているファブリックやキルトについての説明を聞きながら、じっくりと見てきました。今回は、そのレポートをお届けしたいと思います。

まず会場に入ると、窓にカーテンがかかっているかのように、インテリアファブリックがさりげなく展示されています。勉強机が置いてある子供部屋があったり、ガーデニングを楽しむ庭さきをイメージしたりと、まるで自分の家にいるようなレイアウトに、それぞれのシチュエーションにあったキルトや小物たちが、ファブリックとともに数多く展示されていました。

まず、花柄のファブリックを使った3枚のタペストリーが壁に並べてありました。それぞれのキルトの横には、使用したファブリックがさがっています。それぞれがアメリカ、フランス、イギリスのファブリックを使用したタペストリーです。3枚とも同じパターンで作られていていますが、よく見比べてみないと気がつきません。それほど、国によって柄や色彩に特徴があり、まったく別のパターンで作られたかのように見えます。

他にも、パターンは同じだけれど出来上がりがまったく違った印象のキルトを並べて展示していたタペストリーがありました。説明を聞いてはじめて気がついたものもありました。

ホームスパンを使ったタペストリーや、アメリカのキャリコを使ったタペストリーなど、当時の人々の暮しなどの説明を聞きながら、「なるほど」と、うなずきながら、ひとつひとつキルトを見ていきます。

タペストリーばかりでなく、鍋掴みやティーコゼーなどの小物もありました。生活の中で使うちょっとした小物にも、使う布の柄にこだわりがみえます。

そしていよいよ、アメリカのフィードサックを使ったキルトが登場します。ここでも布の使い方が見事です。たとえば、赤系の柄、青系の柄、黄色系の柄、プラスこの3色が混じった柄を、見事に合わせていきます。それまで全体の一部にすぎなかった柄が、ズームアップされていくような感じです。

子供部屋用として作られたインテリアファブリックには、童話の主人公がプリントされています。みなさまおなじみのマザーグース、白雪姫、ピーターラビットなどです。おもしろいナっと思ったのは、同じ白雪姫でもアメリカとフランスでは、絵柄や色彩がまったく違うということです。お国柄の特徴がそれぞれによくでていました。

最後に、グランマ・モーゼスという画家が書いた絵をプリントしたファブリックが登場します。主にアメリカ東部の風景と農村に暮らす人々を描いています。素朴な風景画にあわせた色使いが、しっくりと溶け合っていました。

ここで、コレクションは終わります。


松浦香苗さんご自身が「パッチワークをしたくて布を集めたのではなく、布が好きでパッチワークをはじめた。」と、おっしゃていました。

どこの部分をカットして、どうつないで、どう見せるか。まるで、パズルの絵合わせのように、布の色や柄の合わせ方ひとつで、印象がガラッと変わります。キチンと製図ができないと作ることができません。

私は今まで、キャリコが好きということもあって、どちらかというとあまり考えずに、端から順にピースをカットしてきました。必ずプレーンブロックを入れて、キルティングといったデザインがほとんどでしたが、プレーンブロックのかわりに、大柄の一部分をいかしてカットするのもおもしろいと思いました。

これからは、この部分の柄をこう使ったらおもしろそう!といった具合に、今までと違った角度からも布を見てみようと思います。

「とりあえず集めた布は、とりあえずのものにしかならない。」と、松浦香苗さんは言いきっていました。布が好きだからこそ、自信を持って言える言葉なのかもしれません。キツ〜イ一言ではありますが、なにごとも「こ・だ・わ・り」が大事なのかもしれません。


さて、恒例のショッピングですが、ヴィンテージ布が入った松浦香苗さんブランド「カナエズショップ」のキット商品や本を置いたお店を中心に、どのお店もヴィンテージの布を中心とした品揃えでした。

ヴィンテージの布は、やはりいいです。見れば見るほど片っ端から欲しくなってしまいますが、それでは、さみしいものがあります。せっかく集めるのなら、テーマを決めて、コツコツ集めてみるのもいいかもしれません。

1994年〜1995年までの松浦香苗さんの連載でも、テーマ別に布が紹介されていました。たとえば花柄、リボン柄、フルーツ柄などなど・・・。チェックやストライプ、幾何学模様などを集めてみるというのもいかがでしょうか?色別に集めてみるのもおもしろいと思います。思わぬところで新しい柄をみつけたりすると、ちょっぴりシアワセな気分を味わうことができます。

さて、最近またフィードサックが、気になって気になって仕方がありません。ありました。ホールの大きさで、2,800円均一は安いです!ひたすら袋のままのフィードサックをさがしました。

袋になったままの状態かどうかをチェックするために、1枚1枚つかんで広げてみます。ホールと書かれていても、たたんであると、広げてみないことには袋のままかどうか分かりません。袋のままでも、コンディションをよく見てみないと、ほころんでいたり、大きなシミがあったりします。

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何枚かありましたが、その中からコンディションの良いものを2枚、ゲットしてきました。写真がそれです。写真をクリックすると、拡大して見ることができます。

左側は「おばあさんのお花畑のパターンのフィードサック」です。フェイク柄です。未使用?かもしれません。というくらい、まるで新品のようにコンディションが良いです。右側は、「ピンク系の花柄のフィードサック」です。フィードサックについては、今までに一度お話したことがありましたが、その後をまた後日、お話ししたいと思います。

ところで最後に、ファブリックの柄で、一番多い柄は何だと思いますか?松浦香苗さんのお話しによると、圧倒的に「花柄」が多いそうです。その中でもダントツに「バラ」が多いそうです。これは、世界共通のようです。ちなみに私も、バラやディジーなどの花柄が大好きです。

2000年06月09日

キルトカフェ 展示会のリポートです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。