たばこのおまけの国旗とは、1881年から1920年のアメリカで流行ったハギレのひとつです。1881年から1920年のアメリカでは、たばこのおまけとしてさまざまなハギレをつけて売り出しました。当時、流行していたキルトの人気に目をつけた、たばこ会社の販売戦略のひとつでした。
おまけについているハギレが欲しくてたばこを買う。シリーズになっていれば、全種類揃えたい!その作戦は見事にあたり、たばこは売れに売れました。今でいう「食玩」とよく似ています。
おまけのハギレの種類はとても豊富で、植物や国旗などがあります。兵隊さんのシリーズをそろえてつないだキルトもみたことがあります。素材はフランネルがもっとも多く、シルキーといわれている絹でできているものもあります。
ネットオークションでは、キューピーの絵柄のハギレが出品されていたりします。骨董市などでもたまに見かけることがあります。保存が難しく、良いコンディションで残っているものは少ないようです。
私が集めているのは、フランネルの国旗のハギレです。サイズは約12.5cm×20cmです。現在では存在していない国や、国名が変更される前の国の国旗など、時代を知ることができます。
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