キルトカフェホームつくってみましょう:ドレスデンプレート

ドレスデンプレートのパターンのパッチワークキルトの作り方

ドレスデンプレートのパターンのパッチワークキルト

▼サイズを決める

ドレスデンプレートのパターンのパッチワークキルト」です。土台布の大きさは30cmの正方形です。プラス、ボーダーをつけて出来上がりのサイズは36cm×36cmになります。出来上がりの縮小図を用意しました。ダウンロードはこちらからどうぞ。A4サイズの用紙にプリントアウトしてご利用くださいませ。サイズを書き込んだり、色鉛筆を使って配色をためしてみましょう。

土台布のサイズを大きくしたり小さくしたり、ボーダーの幅を太くしたり細くしたりすると、出来上がりのサイズを作りたい大きさに調整することができます。 また、アップリケをする土台布の数(ブロック)をふやしていくことで、サイズをどんどん大きくすることができます。

▼材料をそろえる

トップに必要な布、トップよりひとまわり大きいサイズのキルト芯、さらにひとまわり大きいサイズの裏布、バイヤステープに必要な布など、サイズが決まったら必要な布の分量を計算してそろえましょう。

布はもちろん!【おすすめします】のコーナーで「キルト作りに役立つおすすめの道具」と「キルト作りにかかせないおすすめの生地とキルト芯」を紹介していますので、ぜひ、ご覧くださいませ。

▼ピースをつくる

型紙をつくりましょう。布地の目の方向をあらわす矢印も忘れずに書いておきましょう。ぬいしろは含まれていません。

型紙をつくる
パッチワークボードを開いてその上にプリント柄の布の裏側を上にしておきます。ぬいしろ0.7cmを含めて、花びらになるAを16枚、中心になるBを1枚とります。そしてボーダーになるCを44枚とります。
しるしをつける
いよいよカットです。布はもちあげずにテーブルに置いた状態で、はさみを手前から向こう側にすべらすようにしていくのが基本です。カットしたピースはバラバラにならないように、まとめて缶などに入れておきましょう。

限られた布からピースを効率よくとることも大事ですが、時には少々無駄使いをして、柄をいかしてとることも大事です。布地の目にも注意して、よく考えながらとっていきましょう。特に三角形のピースをとる時などは布地の目に注意しましょう。ピースをつなぎあわせた時に、4辺がバイアスにならないようにとります。あらかじめ型紙に布地の方向を矢印でしるしておくことをオススメします。

▼ピーシングをはじめる

2枚のピースを中表にして、しるしの始めと終わりにまち針をうちます。ずれるのが心配であれば、中間にもうちます。まち針は縫いおわるまで、ぬきません。

しるしからしるしまでを縫います。ピーシング用の糸は1本どりで玉結びをつくります。縫い始めと縫い終わりに1つ返し縫いをして、玉結びをつくり糸をきります。ひとつひとつ丁寧に正確にぬっていきましょう。 ちなみに私は、玉結びが好きでないので、ちょっと変わった方法で縫います。縫いしろの部分からななめに2〜3針ぬってまち針の上で1つ返し縫いをします。縫いおわりもまち針の上で1つ返し縫いをして縫いしろの部分にななめに2〜3針ぬって糸を切ります。

縫いはじめと縫いおわり
花びらを16枚つなげます。そして裏にかえしてアイロンをかけましょう。ぬいしろはわらずに、2枚一緒に重ねて同じ方向へ倒します。この時に、ぬいしろをどちらに倒したらいいのか悩むところです。倒した側はぬいしろが重なって厚みがでるので、厚みをだしたい方へ倒すのがよいでしょう。今回は、同じ方向へ倒してアイロンをかけていきましょう。
ピーシングをはじめる
花びらの先端の部分は、ぬいしろの中央を形にそって1枚ずつぐしぬいして糸を切ります。型紙をあてて糸をひきます。ギャザーをよせながらアイロンをかけて形をつけます。しっかり形がついたら型紙をとりのぞきます。中心の円も同じようにして形をつけます。
縫いしろを倒す

▼アップリケをする

土台の布Dの上に12枚つなげた花びらをおいてしつけをかけます。そしてまわりをおくたてまつりで細かくぬいつけます。その上に中心の円をおいてしつけをかけて、同じくまわりをおくたてまつりでぬいつけます。

アップリケをする

▼ボーダーをつくる

3cm×3cmのピースCを10枚つなげたものを2組つくり本体の左右につけます。12枚つなげたものを2組つくり上下につけます。

ボーダーをつくる
これでトップが完成しました。今一度、全体にアイロンをかけてサイズを整えましょう。

▼キルティングラインをかく

Dresden Plateのパターンブロックには「落としキルト」をします。落としキルトとは、パターンの外側を0.1cmの間隔を保ちながらキルティングしていくことをいいます。パターンの外側のきわをキルティングしていくことで、パターンがぷっくりと浮き上がって立体感がでてきます。さらにその外側を0.7cmの間隔を保ちながらキルティングしますが、ラインをかいた方がよければここでかいておきましょう。

ちなみに、縫い目の際にキルティングするのを落としキルト。内側0.2cm〜0.5cmの間隔を保ちながらキルティングするのをアウトラインキルトといいます。

カリスマペンシルを使って四隅にハートをかきます。

キルティングラインをかく

▼しつけをかける

裏布キルティング芯、トップの順に重ねます。くれぐれも裏布の表裏をまちがえないようにしましょう。そして四隅にまち針をうちます。

しつけ糸でしつけをかけます。中心から外側へ放射状にかけていきます。しわがよらないように気をつけます。最後にまわりもかけておきます。しつけをかける時は、生地をもちあげないようにしましょう。もちあげてしまうと、ずれたりしわがよったりしてしまいます。

しつけをかける

▼フープをつかう

今回のサイズはこのままだとフープにはることができません。そこで当て布をまわりに縫いつけることをオススメします。手に持ったままキルティングしてもいいのですが、やはりフープを使った方が奇麗にキルティングすることができます。

フープにはる時にはピーンとはらずに、こぶしひとつ分のたるみをつくりましょう。キルティングは針を持たずに針の頭を押しながら縫い進めていきます。ピーンとはったままだと針を進めることができません。

▼キルティングをはじめる

キルティング用の糸は1本どりで玉結びをつくります。糸の長さは指からひじまでの長さが適当とされています。縫い始めから少しはなれたところに針を入れて、縫い始めのひと針先のところに針を出します。糸をひっぱって玉結びを布の中にひきこみます。縫い始めに針を入れて、ひとつ返し縫いをします。

いよいよキルティングの開始です。右ききの場合、右手をキルトの上に左手をキルトの下におきます。針を真下にさし、左手のシンブルにあたったら真上に押しだすようなイメージでキルティングしていきます。2〜3針さしたら針をだして糸をひきます。

キルティングのぬいはじめ
美しい針目は1インチ=約2.5cmの間に7〜10針とされています。気にしすぎると前に進まなくなります。細かくさそうと思うあまり、裏布まですくえずに進んでしまうことがあります。はじめはあまり気にせずに、少々大きくても針目をそろえることに神経を集中させましょう。縫いおわりは、ひとつ返し縫いをして玉結びをつくり布の中にひきこんでから糸を切ります。
キルティングのぬいおわり
パターンにそって落としキルトをしていきます。パターンの外側のきわをキルティングしていくことで、パターンがくっきり浮かびあがってきます。さらにその外側を0.7cmの間隔を保ちながらキルティングしていきます。

四隅のハートをキルティングしましょう。土台となる布もぐるりと一周キルティングします。

キルティングが終わった部分は、しつけ糸をとってもかまいません。ただし、バインディングする時のためにまわりのしつけだけは残しておきましょう。私は、このしつけ糸をとる瞬間が好きです。しつけ糸をとると、キルティングによってできる凹凸がくっきりうかんできます。この瞬間がたまりません。

キルトづくりのプロセスで、キルティングが好きだという人は少ないかもしれません。それほど針目を細かくそろえるということはむずかしいことなのです。裏をかえせばそれだけに細かくそろったキルティングの針目は美しいということなのです。とにかくなれることです。フープになれること。シンブルになれることです。ひと針ひと針ゆっくりとていねいにすすめていきましょう。きっと必ず「コツ」をつかむ時がきます。コツをつかめばこっちのものです。きっとキルティングするのが楽しくなります。

▼バイアステープをつくる

二等辺三角定規を使って45度に1本ラインをひきましょう。二等辺三角定規がない場合は、三角に折ってみましょう。4cm〜4.5cmの幅で平行線を書きます。4辺をたした長さに少なくとも15cmを加えて、長めにカットします。そして中表にしてつなげていき、1本の長いテープをつくります。

バイアステープの場合は、ピースの場合とちがって、つないだ部分の縫いしろをわりながらアイロンをかけます。そして外側を0.7cmずつとり、三つ折りにしてアイロンをかけます。バイアステープの出来上がりです。私はテープメーカーを使ってバイアステープをつくるので、この三つ折りにする手間が省けます。

バイアステープをつくる
バイアステープというくらいですから、バイアスにとるのが一般的です。しかしながら柄によっては、バイアスにとりたくない時もあります。たとえばストライプの柄です。私はバイアステープにストライプを使うのが好きです。ストライプの縦のラインがトップと垂直になるようにとります。曲線をバインディングする時は無理かもしれませんが、直線であれば必ずしもバイアスにとらなくてもOKです。

▼バインディングする

余分なキルト綿、裏布をカットしましょう。そして本体の表側にバイアステープを中表にしてつけていきます。コーナーの部分は細心の注意をはらいましょう。コーナーをきちんとだせるかどうかで、出来上がりの見栄えがちがってきます。もしうまくいかなければ何度でもやりなおすつもりで、ていねいにつけていきましょう。最後は折り込んでしまいます。そして裏に返してぐるっと縫いしろをくるんでしつけをかけます。

バインディングする
アップリケ用の糸は1本どりでバイアステープにあわせて色を選びます。細かく「奥たてまつり」でまつっていきます。もうすぐ完成です。一気にしあげてしまいましょう。
バインディングする
アンティークキルトと呼ばれるキルトの中にも、裏布のはぎあわせや、バイアステープをつける工程をミシンで処理しているものが数多くあります。当時の人々にとって、ミシンとはとてつもなく便利な道具だったにちがいありません。ミシンの発明とともに、キルトの数が飛躍的に増えたといわれています。

▼できあがり

いよいよ最後のしあげです。残っているしつけを全部とりましょう。出来上がりです。

いかがでしたでしょうか?無事に完成することができましたでしょうか?
壁にかざってもよし、テープルにおいてもよしです。ちょっとしたプレゼントとしてもよろこばれます。配色をかえたり、キルティングラインをかえたり、練習のつもりで何点か作ってみましょう。 自分の手で作品が出来上がった時のよろこびはひとしおです。今回は、小さなサイズの作品でしたが、徐々に大きなサイズにも挑戦していきましょう。

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