No. 015「アロハ!マハロ!ハワイ展」を見て

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先日、新宿高島屋で開催されたアロハ!マハロ!ハワイ展を見てきた感想をお話ししたいと思います。

展示会というよりも、マイケル・ギランがデザインしたハワイアンキルトを中心に、タペストリー、クッションカバー、ランチョンマット、ポーチ、バッグなどの展示販売会でした。

タペストリーは、大きさがおよそ150cmクラスのものから200cmクラスのものがありました。すべて無地の2色使いで、生なりに赤・青・緑・黄色・紺・えんじ・水色・ピンクなどの無地の色布、逆にこれらの色布に生なりといった組み合わせの、シンプルで素朴な味わいのある、いわゆる伝統的なハワイアンキルトでした。

通常の展示会では、キルトにふれることはできませんが、今回は展示即販売なので、直接さわって感触をたしかめることができました。キルトは思ったよりも薄く、これでバッティングが入っているのかと思うほどでした。裏布は生なりの布が使われていて、同じく生なりの布で作られた5〜7cm幅のループが3〜5箇所ほど、ついていました。バイアステープにしっかりとはさみこまれていて、ていねいに裏布にかがりつけられていました。

見事なデザインのモチーフが、同色の糸で細かく縦まつりされていました。そのまわりを波のようにキルティングがしてあるのですが、よく見てみると針目はそれほど細かくなく、なぜかホッとした気分にさせられました。

他にもマイケル・ギランがデザインしたハワイアンキルトのパターンブックやキット商品もありました。キット商品は、アップリケ用の布がカット済みで、しかも土台の布に仮縫いがされていました。ちなみに、私はサイズが45cm×45cmのクッションカバー用のパターンブックを購入しました。「パンの木」「パイナップル」「ハイビスカス」「トーチジンジャー」の4種類のモチーフの型紙と作り方が入っていて、1,300円でした。

ハワイアンキルトを作るときのポイントはいくつかあると思いますが、そのひとつはカッティングだと思います。1枚の布を3回折ってはさみで一気にカットするわけです。つまり8枚重ねたものをずれないようにカットするわけですから、なかなかむずかしいものがあります。

説明書を読んでみると、「正確にカットする」ためには、まず「正確に折りたたむ」ことがポイントのようです。そのためには、1回折るごとに軽くアイロンをかけ、さらに折り目にそって仮縫いをするとよいと書いてあります。あとは、よく切れるはさみと思いっきりのよさでしょうか。

とにかく1枚つくってみたいところですが、残念ながら、今年の夏には間に合いそうもありません。イメージは「生なりに赤いハイビスカス」と出来上がっているのですが・・・。でもハワイアンキルトは夏だけのもの、というわけではありません。実は、クリスマスに赤と緑のハワイアンキルトもいいかなあっと、ひそかに思っているところであります。「いかがでしょうか:ハワイアンキルトの作品集」のコーナーで、ぜひ、ご紹介したいと思います。

1999年07月29日

つづいて次のコラムもどうぞ。

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キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。