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No. 033 このごろのキルト雑誌

みなさま突然ですが「キルトジャパン」という雑誌をご存知ですか?日本ヴォーグ社が隔月に発行しているキルト雑誌です。今回は、このキルトジャパンという雑誌についてお話ししてみたいと思います。
1992年にキルトをはじめた私ですが、そのころの私にはこのキルトジャパンは唯一の情報源でした。1986年に創刊されたキルトジャパンですが、バックナンバーをあるだけ買い集めた結果、残念ながら売り切れて手に入らなかった号もありますが、1996年の11月号までの間に集まった数は、なんと50冊以上になります。

この他にも別冊が数十冊、主婦と生活社が発行していた手作り自慢パッチワークキルトが数十冊あります。ただでさえ、せまい我が家では保管する場所を確保するのにシックハックしていますが、これだけは処分しないでよかったと、今つくづく思っているところです。

1999年の1月号から、また定期購読を再開していますが、中身がよりいっそう濃くなっているのに最近気がつきました。というのも、集めておしまいというわけではありませんが、手元にあるとつい安心してしまって、結構、中身をよく見ていないことがあります。せっかくこのような雑誌があるのに、ただ眠らせておくのはもったいない話です。これではいけないと思い、ここ最近のバックナンバーを今一度、よく見てみることにしました。


メインのコーナーは、毎回ひとつづつパターンがとりあげられている特集です。作り方はもちろん、セッティングや配色などの誌上レッスンはとても参考になります。作品も数多く載っていて、創作意欲がわいてきます。読者のキルトショーというコーナーでは、とてもステキな作品が紹介されています。作者のコメントを読むのも楽しいものです。とりあげられる話題は多彩で、各地で開催される展示会の情報やメールオーダのコーナーもあります。なかでもシリーズで特集されるコーナーは、とても興味深いものがあります。

注目は、1999年1月号から連載されている「読む見る世界のキルト」と「布とキルトの物語」シリーズです。ありました!「読む見る世界のキルト」シリーズでは、1月号と3月号の2回にわたって「DAR美術館のキルト」が特集されています。思い出してみれば、ちょうど去年「DAR美術館所蔵アンティークキルト展」が開催されたころです。やはりタイムリーに載っていました。ちゃんと宣伝もしてあります。

そうなると気になる11月号ですが、やはりありました!「読む見る世界のキルト」シリーズに「メリーランド州のボルティモア・アルバムキルト展」が特集されています。そして「布とキルトの物語」では、前々回「お茶にしませんか」のコーナーでご紹介したアメリカン・フォークアート美術館所蔵のキルトトップが載っていました。そうです、未完成のままのキルトトップです。ちなみに隣のページのスコッチテリアのパターンのキルトがとても可愛いいので、ご参考までに。

2000年の1月号の「布とキルトの物語」シリーズには、アーミッシュキルトが載っていました。前回の「お茶にしませんか」のコーナーで紹介したアーミッシュキルトとではありませんが、まだアーミッシュキルトを見たことのない方はぜひ、ご覧になっていただけると「なるほど」と納得していただけると思います。

そして3月号の「今、この人のキルトワーク」というシリーズでは、NHKのおしゃれ工房でもおなじみの斉藤謡子さんの記事が8ページにわたって載っています。斉藤謡子さんの人柄から作品に対する思い入れなど、なかなか読みごたえがあります。

最新号はもちろん、バックナンバーからも気になる話題を私の独断でチョイスして「メモってください」のコーナーにまとめてみました。気になる情報を見つけたら、メモってみてください。意外と図書館などにバックナンバーがあったりします。不定期に更新しますが、思い出した時にクリックしてみてくださいませ。

2000年03月29日

キルトカフェ 手芸の道具・テクニックにまつわるコラムです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。