キルトカフェホームお茶にしませんかパッチワーク

No. 040 赤と白は永遠に不滅です!

やっと先日、赤と白のダブルナインパッチのキルトが出来上がりました。タイトルは「赤と白のダブルナインパッチのキルト」です。はじめて見たキルトをイメージして作りました。 遠くから見ると赤と白の単純な配色ですが、赤の布は無地ではなく、さまざまな種類の柄布を使っているのがおわかりいただけると思います。ポイントは、プレーンブロックにステッチしたキルティングです。今回は、出来上がったキルトを見ていただきながら、赤と白の魅力について、お話ししてみたいと思います。
作り始めたのは、かれこれ8年前になるでしょうか。キルトをはじめてまもなくのころです。そのころは、勢いがあったので、すぐ出来ると信じていました。まさか出来上がりが今になるとは思ってもみませんでした。 完成させなければと気になりつつも、作りためたナインパッチのブロックだけが、つなげられることなく、箱に入ったまま、何年もの間、押し入れの中で眠っていました。このままではいけない!と、再び針を手にしてからは、アッという間でした。こうして無事、完成させることができて、ホントーにうれしいです。やはり、大きなキルトは、良いです。

私はもともと、赤が好きだったわけではありません。洋服はもちろん、小物でさえも、赤いものはほとんど持っていません。それなのに、それなのに・・・。心魅かれるキルトはいつも、赤と白のキルトです。 今までにいくつかの展示会を見る機会に恵まれましたが、アンティークキルトといわれるキルトの展示会では必ずといっていいほど、赤と白の配色で作られているキルトがあります。それが、ピースドキルトであったり、アップリケキルトであったり、ハワイアンキルトであったりします。 構成は単純に出来ていても、白地には、それはそれは複雑なキルティングがされていることが多く、思わず溜め息がでます。

現在でも、人気のあるパターンでは、必ずといっていいほど赤と白だけのキルトが作られています。たとえば、ハウスやバスケット、ログキャビンなどなど・・・。ハワイアンキルトでも、ダントツに人気のある配色は、やはり赤と白です。 ちなみに、今私は、はじめてハワイアンキルトに挑戦していますが、配色は言うまでもありません。もちろん、赤と白です。もっとも私の場合、厳密に言うと、赤と白の白は「白」ではなく「生成り」でありますが...。


ところで、赤といえば真っ先に思い出すのがターキーレッドです。ターキーといってもクリスマスに登場するあの七面鳥のことではありません。トルコの国のことです。 遠い昔、赤い染料は色落ちが激しく、すぐあせてしまいましたが、トルコで染められた赤だけは色落ちしなかったそうです。決して色落ちしないということで、キルターたちは安心して赤と白のキルトを作るようになります。 18世紀に作られた赤と白のキルトを見る機会がありましたら、この名前を思い出してみてくださいませ。まさしくそれがターキーレッドなのです。

次回は、もっともっとキルティングに力を入れたいと思います。たとえば、プレーンブロックのキルティングです。もっと細かな複雑なデザインに挑戦してみたいと思います。全体のキルティングの量も、もっともっと増やしていきたいです。 こうした思い入れのある赤と白のキルトですが、これからも、あきることなく赤と白のキルトを作っていきたいと思います。

2000年06月29日

キルトカフェ パッチワークキルトにまつわるコラムです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。