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No. 043 暑い夏はヨーヨーキルト

毎日毎日、暑い日が続いています。キルターにとって、夏はちょっぴりしんどい季節です。そんな暑い夏におすすめのヨーヨーキルトを作ってみませんか?

ヨーヨーキルトは、その名のとおり、ヨーヨーの形をした丸い円盤のようなものをつなげていきます。ピーシングもキルティングも必要がないので、ちょっとした小物なら簡単に出来上がります。しかも涼し気なヨーヨーキルトは、夏のキルトとしても人気があります。

縁にヨーヨーキルトをつけたナインパッチのキルト」です。ヨーヨーキルトはベッドカバーやクッションカバーはもちろん、部屋の間仕切りや「のれん」としてもピッタリです。タペストリーの縁につけても可愛いです。今回は、つくり出したらとまらないヨーヨーキルトについて、お話しをしてみたいと思います。

まず、ヨーヨーの作り方ですが、もっとも簡単なのは、円形に布をカットして、縫いしろを折りながら折り目のキワをグルッとぐし縫いをして、キュッとしぼる方法です。この方法だと穴は片側のみにできます。

それに対して帯状に布をカットして端をつなげ、輪にしてから両サイドをそれぞれぐし縫いをしてキュッとしぼる方法。こちらは、穴が両側にできます。

ヨーヨーができたら、あとはつなげていくだけです。縦横に並べてつなげて四角形にしたり、放射状に広げてつなげて円形にしたり、ピラミッドのように重ねてつなげて三角形にしたり、「おばあさんの花園」のように、ヘクサゴンのピースのかわりとして六角形にしたりと、自由自在です。

ヨーヨーキルトの特徴は、最後に布をキュッとしぼることによってできるギャザーです。ギャザーの寄せ具合で、元の柄とはまったく違う、別の新しい柄が見えてきたりします。柄によっては、1枚の布からいくつもの表情の違うヨーヨーが出来上がることもあります。

ぐし縫いの間隔を小さくすると、ギャザーがたくさんできるので、穴の部分が大きくなります。逆に、間隔を大きくすると、穴の部分が小さくなります。ちょっとした違いですが、この微妙なギャザーの寄せ具合が、可愛いヨーヨーを作る大事なポイントになります。

私は今、この暑い夏の間に、手持ちの布のサンプルを作るような感覚でセッセと作りためています。集めた布の整理もできるので、一石二鳥です。ベッドカバーサイズにしたいと思っているので、ヨーヨーの総数は、気が遠くなるような数になりそうです。出来上がったアカツキには、ぜひ、みなさまにご披露したいと思っています。

2000年08月09日

キルトカフェ 手芸の道具・テクニックにまつわるコラムです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。