今年もいよいよ残りわずかとなってきました。シングルベルやメリークリスマスの音楽が流れるなか「もういくつ寝るとお正月」の曲も聞こえてくる今日このごろ、みなさま、いかがお過ごしですか?
おかげさまで今年も多くのキルト展にでかけ、たくさんのキルトを見ることができました。
そこで今回は、私の中でもっとも印象に残った今年のキルトベスト3を発表してみたいと思います。
その前に、今年私が見た主なキルト展をサラッと振り返ってみたいと思います。
12月「ボルティモア・アルバム・キルト展」
3月「ミュージアム・オブ・アメリカン・フォークアートの世界展」
4月「キャシー中島のパッチワークパラダイス」
6月「松浦香苗のパッチワーク展」
6月「英国キルト300年展」
9月「キルトフェスティバルTOKYO」
10月「エドリカ・ヒューズパッチワーク絵展」
11月「インターナショナルキルトウィーク横浜」
さて、いよいよ発表です。
まず第三位です。「ボルティモア・アルバム・キルト展」
2m以上もある巨大なボルティモア・アルバム・キルト。アップリケが見事で、とにかく圧倒されました。
次は第二位です。「マダム・ゴサンのブティ」
つい最近見てきたIQW横浜の中で展示されていたブティです。白い布にステッチしてコードを詰めていくブティですが、ステッチの美しさとコードを詰めた陰影が見事でした。ため息がでるほど美しい白の世界でした。
そして第一位です。「エドリカ・ヒューズのパッチワーク絵展」
離れた距離から振り返って見た時のあのショックは、思い出しただけで今でも涙がでてきそうなくらい、感動しました。
おかげさまで、たくさんの感動ををもらうことができました。意外な結果!と思われた方もいらっしゃるかと思います。あのキルト、このキルト、どれもみな印象に残っているものばかりです。
来年も今年以上にたくさんのキルトを見に出かけていきたいと思います。そして、その時の模様をみなさまにおとどけしていきたいと思います。
展示会のリポートとあわせて、毎回キルトマーケットでゲットしてきたものもご紹介してきました。シンブルにはじまり、フィードサックやアンティーク小物。そして最近ではタバコのおまけの国旗などなど。コレクションがひとつ、またひとつ増えていくのは楽しいかぎりです。
その中でも今年の最大の買い物は、なんといってもたばこのおまけの国旗を使ったキルトトップです。値段もダントツの第一位です。キルトとして完成されていないので、私でもなんとか手がでる値段でしたが、やはり思い切った買い物でした。「いつかはアンティークキルト」の夢はいつかなうのか、楽しみです。
ついで?に、自分で作ったキルトの今年のベスト3をご紹介したいと思います。といっても、残念ながら完成した作品がわずかなので寂しいかぎりです。
第三位は「赤と白のハワイアンキルト」
ぜひ一枚は作ってみたかったハワイアンキルトです。思っていた以上にアップリケに悪戦苦闘しました。なめらかにまつれるようになるには、まだまだ修業が必要のようです。まだまだ作ってみたいモチーフがたくさんあります。配色もいろいろ試してみたいです。
第二位がなくて第一位は「赤と白のDouble Nine Patchのキルト」
キルトに興味をもつきっかけになった赤と白のダブルナインパッチのキルトです。はじめての大作キルトでもあります。
出来上がっていれば今年の第二位に入る予定だった作品をチラッとお見せしたいと思います。やっと「キルトトップのブロック」が一枚完成したところです。アップリケキルトです。赤と緑の配色を見ておわかりの通り、今年のクリスマスに向けて作りはじめたのですが、やはり間に合いませんでした。
なかなか針がすすまない時など、あの時見たキルトやあの時聞いたお話をふと思い出したりします。なかでも最近よく思い出す言葉があります。「キルトはとても手間がかかる作業です」とおっしゃっていた松浦香苗さんの言葉です。まさにその通り!と自分を励ましながら、これからも手間ひまかけて一枚一枚、丁寧に作っていきたいと思います。
今年一年間「お茶にしませんか」のコーナーをご覧いただきまして、ありがとうございました。そして、たくさんのメッセージをいただきありがとうございました。来年もひきつづき、よろしくお願いします。
2000年12月29日
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