キャシーさんが作るステンドグラスキルトの魅力は、デザインの素晴らしさはもちろんですが、なんといってもムラ染の素晴らしさとその使い方にあります。番組の中で「このムラ染との出会いがなかったら、たぶんステンドグラスキルトを作ろうとは思わなかっただろう」と、おっしゃっていました。たしかに、太陽の光を感じさせるというそのムラ染は、一枚の布にいくつもの色が染められていて、イメージをかきたてます。
イメージにあわせて布をさがすか、布を見てイメージがわくか、それぞれいろいろあるかと思います。キャシーさんが出会ったムラ染は、まさしく、後者のようです。
そして、もうひとつの魅力はリバースアップリケで作っているというところにあります。リバースアップリケの特徴は、黒い線が細くなったり太くなったり一定でないところにあります。そこが、たまらない魅力です。
キルティングにラメ糸を使っているところも魅力のひとつです。ラメ糸でムラ染の部分を自由にキルティングをします。ボーダーも、ラメ糸でキルティングをします。ラメ糸はどの色のムラ染にも相性が良く、キラキラ光って素敵です。
初日の冒頭に紹介していたステンドグラスキルトは、50cm×50cmくらいの大きさのタペストリーを縦横3つずつつなげたフレンドシップキルトでした。一枚、一枚、作った方の名前が入っています。黒いボーダーが、ちょうど窓枠のように見えて、まるで日本にいながら窓の向こうにハワイの景色を見ているようでした。
2日目に紹介していたステンドグラスキルトは、縦長のかなり大きいサイズのものでした。同じ図案で作ってもらったという本物のガラスのステンドグラスとならべても、まったく負けていませんでした。
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