キルトカフェホームお茶にしませんか展示会リポート

No. 064「おしゃれ工房」を見て

今回は、先日NHKで放送されましたおしゃれ工房のリポートをおとどけしたいと思います。「おしゃべり広場」では、もうすでに話題になっていますが、2日間にわたって、このNHKの「おしゃれ工房」にキャシー中島さんが出演されました。キャシー中島さんといえば、ハワイアンキルトを連想される方が多いかと思いますが、番組では、ステンドグラスキルトの魅力と作り方をご紹介してくださいました。
教会の窓などで見かけるステンドグラスは、みなさまもご存知かと思います。あのイメージをそのままキルトにしてしまったものが、ステンドグラスキルトです。作り方は、バイヤステープを使う方法とリバースアップリケの方法と2種類あります。

キャシーさんは、後者のリバースアップリケの方法で作っています。リバースアップリケとは、黒い布を一番上においてくりぬいてまつり、その下にある布を見せる方法です。

番組では、このリバースアップリケで作るステンドグラスキルトの作り方を紹介していました。ご自身が試行錯誤しながら考えたという、キャシーズ・マジック「失敗しない方法」をわかりやすく説明していました。

私は、ステンドグラスキルトは、まだ作ったことがありませんが、「なるほど、こうして作るのか・・・」と、とてもよく分かりました。。去年のハワイアンキルトの作り方の時もそうでしたが、この解説が実にわかりやすかったです。


キャシーさんが作るステンドグラスキルトの魅力は、デザインの素晴らしさはもちろんですが、なんといってもムラ染の素晴らしさとその使い方にあります。番組の中で「このムラ染との出会いがなかったら、たぶんステンドグラスキルトを作ろうとは思わなかっただろう」と、おっしゃっていました。たしかに、太陽の光を感じさせるというそのムラ染は、一枚の布にいくつもの色が染められていて、イメージをかきたてます。

イメージにあわせて布をさがすか、布を見てイメージがわくか、それぞれいろいろあるかと思います。キャシーさんが出会ったムラ染は、まさしく、後者のようです。

そして、もうひとつの魅力はリバースアップリケで作っているというところにあります。リバースアップリケの特徴は、黒い線が細くなったり太くなったり一定でないところにあります。そこが、たまらない魅力です。

キルティングにラメ糸を使っているところも魅力のひとつです。ラメ糸でムラ染の部分を自由にキルティングをします。ボーダーも、ラメ糸でキルティングをします。ラメ糸はどの色のムラ染にも相性が良く、キラキラ光って素敵です。

初日の冒頭に紹介していたステンドグラスキルトは、50cm×50cmくらいの大きさのタペストリーを縦横3つずつつなげたフレンドシップキルトでした。一枚、一枚、作った方の名前が入っています。黒いボーダーが、ちょうど窓枠のように見えて、まるで日本にいながら窓の向こうにハワイの景色を見ているようでした。

2日目に紹介していたステンドグラスキルトは、縦長のかなり大きいサイズのものでした。同じ図案で作ってもらったという本物のガラスのステンドグラスとならべても、まったく負けていませんでした。


番組の中では、実際に針を持って実演をされていましたが、さすがにテクニックは素晴らしいです。アップリケの時には「針先をすべらすようにして中に入れる!」。キルティングの時には「針をまっすぐにさして、倒す!」。「キルティングは簡単、ラク、楽しい!」などなど、私には、まるで呪文のよに聞こえてきました。(笑い)

「はじめは誰でもへたっピィであたりまえ。」「出来るか出来ないかではなく、やる気があるかないかです。」などなど、キャシーさんの言葉のひとつひとつが、私を励ましてくれます。

ご本人いわく、あきっぽいので、常にハワイアン、ステンドグラス、ピーシングを同時進行しているそうです。キルト歴30年、大きいものは60枚、小さいものは数えきれないほど作ってきたというキャシーさんですが、実にキルト作りを楽しんでいます。

実は、みなさまもご存知のとおり、私はキャシーさんの大ファンです。キャシーさんの展示会には必ずといっていいほど見にでかけていますが、実はまだ、御殿場のキャシーズ・キルト・ミュージアムには行ったことがありません。キャシーズ・キルト・ミュージアムも番組で紹介していましたが、ぜひ、ぜひ、行ってみたいです。

2001年04月09日

キルトカフェ 展示会のリポートです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。