No. 069 集めて楽しいコレクション♪

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コレクションとは不思議なもので、集めている本人にとっては大切な宝物ですが、まったく興味のない人にすれば、ガラクタ同然だったりします。2つ以上そろえば、立派なコレクション?今回は、集めていく楽しみについてお話ししてみたいと思います。

昔、海外出張によくでかける知人から、出張へでかけるたびによく聞かれたのが「おみやげは何がいい?」でした。おみやげといわれても・・・と、悩む私に、必ず続けて出る言葉が「何かコレクションしているものはないの?」でした。今思えば、私のコレクションコンプレックスは、そこから始まったような気がします。

コレクションというと、マニアとかオタクとかいったイメージがありますが、もっと気軽に身近なものを集めて楽しみたいものです。価値があるとかないとかにこだわらず、お気に入りをひとつひとつ増やしていく感覚で楽しみたいものです。

それが、たとえばスプーンだったり、箸置きだったり、カードだったり・・・。切手などは、代表的なもののひとつです。

「何かを集めたい!」気持ちとは、うらはらに、何を集めたらいいのかわからず、とりあえず集めようと思っただけで挫折してしまった私ですが、なぜか今では自然に「集まってしまった!」ものがあるから不思議です。

「どこがいいの?」といわれても「とにかく好き!」。その思いが、気がついたら「集まってしまった!」になってしまったようです。でも、好きなら何でも集まるかというと、世の中、それほど甘くありません。(笑い)

まず、拾って集められるものはタダですが、そうでないものはお金がかかります。したがって、一個あたりの単価が手頃であることが重要なポイントとなります。

集めたくても、種類が少ないとつまりません。めずらしく貴重なもので数少ないものを集めたいのなら話は別ですが、やはり、種類が多いと、集めていく楽しみがふえます。シリーズものや、色違いなどがあると、さらに集める楽しみが増します。

逆に種類があまりに多すぎる場合は、何かテーマを決めて集めるのも楽しいものです。

たとえば、キルト好きなら誰でも、布には目がないと思います。でも、布を集めるとなると、あまりに種類が多すぎます。しかも色違いもあります。ヴィンテージものになると、お値段もかなりです。

そこでテーマを決めます。たとえば、花柄・動物柄・キッチン柄・チェック・ストライプなどなど。音符の柄だけを集めている方もいらっしゃいます。あればあったでうれしいですし、なければないで、また次の機会でということになります。

「こんなところにあった!」などなど、思いもよらぬところで出会いがあったりすると、うれしいものです。「まさか、こんなところにあるはずがない!」と思いつつ、「ひょっとしたらあるかもしれない!」と思いながらお店に入るのも、楽しいものです。

着々と数がふえていくとうれしいものです。ぜひ、飾って楽しみたいものです。せっかく集めても飾る場所がない!では、意味がありません。したがって、一個一個の大きさが、小さいということも重要なポイントとなります。

「あつめてます」のコーナーでは、キルトが好きで始まったコレクションをシンブル・フィードサック・たばこのおまけの3つのカテゴリーに分けてご紹介しています。

今回は「たばこのおまけのコレクション」コーナーをリニューアルしました。こちらでは、たばこのおまけの国旗をご紹介しています。1881年から1920年のアメリカで、たばこのおまけとしてついていたものです。

サイズは、大・中・小・その他といろいろあるようです。縦13cm×横21cmサイズの国旗をよくみます。たまに、ひとまわりもふたまわりも大きなサイズの国旗をみますが、大きくなればなるほど、周りの飾り罫がとても美しいです。

万国旗といわれるくらいですから、その種類は数知れず。まだまだ新米の私は、日本とアメリカの国旗だけですが、他の国の国旗も徐々に増やしていきたいと思っています。あまり知られていないたばこのおまけですが、なぜか国旗が私のツボにはまってしまったようです。

今回は、私の所有しているTobacco Flannels Quilt Topで使われている国旗を27枚、追加してみました。

私の所有しているTobacco Flannels Quilt Topは、全部で39枚の国旗と、同じフランネルの花柄の生地をつなぎあわせたものです。キルトとしては未完成です。1900年から1914年の間にMassachusettsで作られたと思われます。

今とはまったく違ったデザインの国旗も数多くあります。戦争をさかいに、国名が変わってしまったり、今では国そのものがなくなってしまった国の国旗も残っています。

世界史にうとい私ですが、これらの国旗を見ていると、歴史を調べてみたくなってくるから不思議です。

シンブルにしてもしかり。フィードサックにしてもしかり。好きなものには、興味がつきません。コレクションの楽しみは、もちろん集めていくことにあるわけですが、そこから始まるまた違った興味が、どんどん広がっていくところにもあるようです。

2001年05月29日

つづいて次のコラムもどうぞ。

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キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。