キルトカフェホームお茶にしませんか展示会リポート

No. 085「IQW横浜」を見て

11月8日(木)から10日(土)まで、横浜パシフィコでインターナショナルキルトウィーク(IQW)横浜2001が開催されました。去年にひきつづき、今年も初日に見てきましたので、今回は、そのリポートをおとどけしたいと思います。
会場時間は10時。その前に、オープニングセレモニーが行われます。オープニングセレモニーに間に合うように、9時30分には会場に到着する予定でしたが、なぜか、会場までの電車の乗り継ぎがうまくいかずに、会場に着いた時はもうすでに10時を過ぎてしまいました。

予想していたとおり、入口まではもうすでに長蛇の列で、入場するまでにかなりの時間がかかってしまいました。会場に入るやいなや、まず、キルトマーケットに直行しましたが、もうそこはすでに、人・人・人でした。

今回は、シンブルを8点ゲットしてきました。 なかでも下段の右から2番目のピューター製のシンブルにご注目くださいませ。アメリカの象徴であった世界貿易センターのツインタワーと自由の女神のオブジェがのっています。見つけた時は、心がギュッと痛くなりました。「あつめてます:シンブルのコレクション」のコーナーにアップしましたので、こちらもあわせてどうぞ。

シンブルのほかにも、来年のカレンダーを2種類。洋書を1冊ゲットしてきました。カレンダーは、毎年買っているピースメーカのものとアメリカンキルトのものです。ほかにもアーミッシュのものなど、いろいろありました。ところでみなさま、もう来年のカレンダーは準備されましたか?
洋書は「どれでも一冊1,000円」の超!お買い得品でした。前々から欲しかった本だったので、実にラッキー!でした。

最後に、ピンバッチを2つゲットしていきました。「IQW横浜2001」と「IQW神戸2001」です。記念に発売されるピンバッチは、お値段もひとつ500円とお手頃です。

11時には会場を出て、マクドナルドで早めのお昼にします。チケットにスタンプを押してもらうと、その日に限り何度でも会場を出たり入ったりすることができます。腹ごしらえをしてから再び会場に戻り、今度はじっくりと作品の数々を見て回りました。


まず、グループサークルのブースを見ていきます。黄色と紫の配色のハワイアンキルトが、壁面いっぱいに並べて展示されていたブースに目がいきました。強烈な配色が、とても目立っていました。カメのぬいぐるみが可愛くて、もちろん、カメも黄色と紫の配色でした。

モラのブースでは、実演されている方がいらっしゃって、アレコレいろいろ質問してしまいました。モラには以前からとても興味があって、「はじめてのモラ—太陽の島の民族手芸」を持っています。でも、思っていた以上に単純なものではないことが分かりました。とりあえず、2色で作る迷路のようなモラなら、できるカモ?

ステンドグラスキルトのブースも印象に残りました。間違いなく、ステンドグラスキルトも確実に進化している!といった印象をもちました。抽象的なものから写実的なものへ、一枚の絵画を分割して作ったような大作が目をひきました。

次に、ミニキルトが展示されている壁を順に見ていきます。わずか50cm×50cmのサイズですが、みなそれぞれ、個性が光っていました。

7月に開催された「KOBE2001イターナショナルキルトウィーク」で行われた、ひまわり作品コンテストの全作品が一同に展示されていました。どれもこれも「ひまわり・ひまわり・ひまわり」。手法もピーシング、アップリケなどなど、さまざまです。配色としては、やはり「青い空に黄色いひまわり」といったものが多かったように思いました。

日本を代表するキルト作家の作品を見ていきます。今、ハワイアンキルトにはまっている私は、やはりキャシー中島さんのハワイアンキルトに注目!最近出版された本「ハワイアン・キルト」の表紙を飾っている「ホワイトジンジャー」です。このキルトは、以前にもいろいろな場所で見てきましたが、何度見ても素晴らしいです。

IQW2001横浜作品コンテストに入賞された作品を見ていきます。いくつかの部に分かれていて、グランプリを受賞した作品は、それはそれは見事でした。

後に、全作品が掲載されている本を買ってきて、あらためてじっくり見てみましたが、作品はもちろん素敵ですが、コメントもまた素晴らしいです。作者の作品についてのきっかけや、こだわりを知ることができます。


入口から入って一番奥に、ジャンボキルトが2枚、天井からさがっていました。その大きさといったら、ハンパではありません。重さもかなりのものだと思われます。

巨大なキルトを見上げながら思わず出た言葉が「疲れた〜」。ここまでくると、かなり疲れます。先に買ってしまったカレンダー2冊と本1冊の重さがこたえます。イベントのために用意された観客席に腰掛けて、ちょっと小休止です。

気合いを入れ直して、今回、楽しみにしていた特別展示のコーナーを見ていきます。まずは、ブティのブースです。ブティは昨年も展示されていました。今回は、作品の数も少なかったですが、やはり「白」の美しさにウットリです。

イタリア・アートキルト展のブースでは、個性あふれるキルトが展示されていました。絵画のようなデザイン、色使いに特徴がでていたように思います。カラッとかわいたイタリアの気候を感じました。

女性2人が実演されていて、小さなピースをつないでいました。ピーシングをする時にも右手の中指に金属製のシンブルをはめていました。リングの指ぬきは日本だけなのカモ?

最後にメノナイト・キルトコレクションのブースを見ていきます。今回、一番楽しみにしていたコーナーです。布は無地、色は黒や暗くて濃い色、デザインは単純。四角、三角の組み合わせ。それなのに、何故か心がひかれます。

去年、どうしても納得がいかなかったBGMの選曲ですが、今年は「Feel」が流れていました。ちょうどこのメノナイトのキルトを見ている時に気がつきました。癒し系の音楽がマッチしていて、とても雄大な気分にひたることができました。

メノナイト・キルトについては、パッチワーク通信社のパッチワーク通信の105号に詳しく掲載されています。


今回もたくさんの素晴らしいキルトを見ることができました。あまりの多さに圧倒されてしまいましたが、最後にメノナイト・キルトを見て正解でした。印象に残ったキルトは、いつまでも記憶に残ります。あらためて、キルトの魅力ってなんだろう?と思いながら、会場を後にしました。

ちなみに、来年の開催日程が決定しています。2002年11月14日(木)〜16日(土)です。どんなキルトたちに出会えるか、今から楽しみです。

2001年11月19日

キルトカフェ 展示会のリポートです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。