No. 092「東京国際キルトフェスティバル」を見て〜後編

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1月24日(木)〜30日(水)まで、東京後楽園にある東京ドームで東京国際キルトフェスティバルが開催されました。今回のお茶は、前回の前編に続きまして、東京国際キルトフェスティバルのリポートの後編をお届けしたいと思います。

前回でもご説明しましたが、会場は「日本のキルト作家新作展」「AQSキルトショー2001」「愛されつづけるパターン」「アーミッシュキルトの世界」「アメリカンキルトの歴史」「アジアのハンドワーク」「世界のキルト作家30人展」「私のキルトヒストリー」「キルトコンテスト」などのブースがあり、これらのブースとキルトマーケットを囲むように、外周に「1000枚のキルト」がズラッと展示されています。

さて、すっかりアーミッシュキルトに心をうばわれてしまった私ですが、これで終わりではありません。12時をとっくに過ぎ、13時になっても14時になっても会場をひたすら見てまわりました。

「アジアのハンドワーク」のブースもしっかりと見てきました。こちらでは、韓国のポシャギと日本の刺し子が展示されていました。

ポシャギは、はぎれを丁寧につなぎあわせていて、裏表がありません。色鮮やかな絹でつくられた作品などは、いかにも韓国らしくて素敵でしたが、私が一番印象に残っている作品は、全体の色が生成りや白だけで作られた作品です。おそらく素材は麻だと思われますが、向こう側が見えるくらいに透けていました。とても涼しげでサアーッと風が吹き抜けていくような心地よさを感じました。力が抜けてリラックスできる感じです。

日本の刺し子は、みなさまもご存知かと思います。古布を重ねてステッチすることで、新しい布に生まれ変わります。とても丈夫でしかも暖かいです。縫い目のひとつひとつに願いがこめらた子供の祝い着が何枚も展示してありました。

キルトだけでなく、他の手工芸を見るのはとても楽しいです。形はみなそれぞれ違いますが、共通するところがあるようです。興味がどんどん広がっていきます。

「1000枚のキルト」は、一般から応募したキルトを日替わりで展示するといった企画です。やはりここ一番!力の入った大作が多かったです。自分が作ったキルトをたくさんの方々に見てもらえるわけですから、力も入りますよネ。とても刺激されました。

そしていよいよ最後に、「私のキルトヒストリー」のブースです。nhkのテレビ「おしゃれ工房」でおなじみの10人の先生たちの作品が展示されていました。初日ということもあってか、先生ご本人がいらっしゃったりして、とても盛り上がっていました。

ハワイアンキルトでおなじみのキャシー中島先生やリバーシブルキルトの栄美子戸田ローブ先生。説明を始めるとたくさんの人が集まって熱心に聞いていました。岡野栄子先生は小柄でとても笑顔が素敵な方でした。松浦香苗先生は、つい最近まで「趣味悠々」に出演されていましたが、テレビで見たままでした。とても気さくに会話をしながら、本にサインをしていらっしゃいました。

すでにキルト歴20年〜30年といった先生たちですが、もちろんそれぞれにマイファーストキルトがあって、それが今の作風とはまったく違っていたのがおもしろかったです。テレビや雑誌で見ていたキルトをこの目で見ることができたわけですが、やはり素晴らしいです。

下の写真は、今回ゲットしてきたものたちです。アメリカのキルト雑誌「Quilter'S Newsletter Magazine」のバックナンバーは、1990年、1991年のものです。ちょうど私がキルトを始めたころです。

ちなみに、Quilter'S Newsletter Magazineは、今年で30周年をむかえます。アメリカン・キルト・ストリートにブースをだしていて、ちょっとのぞいてお話しをしただけなのに、なんと記念のピンバッチをいただいてしまいました。

このほかに「Amish Wall Quilts: 15 Brilliant and Beautiful Quilts (That Patchwork Place)」の本も一冊買ってきました。本が大好きで、気がついたらいつのまにかたくさんの洋書やキルト雑誌のバックナンバーが集まってしまいました。みなさまにぜひオススメしたい本がたくさんあります。

2回に分けて、今年初の展示会リポートをおとどけしましたが、みなさま、いかがでしたでしょうか?今年もはりきって、できるだけ多くの展示会に足を運んでいこう!と思っています。

2002年02月09日

つづいて次のコラムもどうぞ。

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キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。