ワールドカップも終わり、7月に入って一気にうだるような暑さがやってきました。いよいよこれから夏本番!といったところですが、みなさまいかがお過ごしですか?キルターにとって、この暑さは大敵!針を持つ手も汗ばんできます。夏はとにかく暑い!です。
それでもめげずに、延々とキルティングをしつづけている私ですが、今回はハワイアンキルトのキルティングについて、お話ししてみたいと思います。
装飾的な要素がほとんどのハワイアンキルトのキルティングですが、キルティングラインのデザインには、こうしなければいけないという決まりはありません。自由な発想で、自分らしさをさりげなく表現したいものです。
まず、モチーフの部分です。ククイの葉っぱを例にしてみました。下図の左の葉っぱのように写実的なデザインにするか、右の葉っぱのように輪郭に沿ったデザインにするかで、モチーフの印象がガラッと変わります。
次に、土台布の部分です。ハワイアンキルト独特のキルティングでもあり、エコーキルト、またはウェブキルトと呼ばれています。まず、モチーフの外側に落としキルトをして、モチーフを浮き上がらせます。そして、波紋が広がるように、一定の間隔を保ちながら幾重にもキルティングしていきます。
間隔の幅を広くするか狭くするかによって、または直線的なラインにするか曲線的なラインにするかによって、全体の印象がガラッとかわります。モチーフの形や作品の大きさによって、いろいろと試してみるとおもしろいです。
ちなみに私の場合は、エコーキルトのラインの下書きをせずに、自由にキルティングをしていきます。
キルティングをする時には、フープを使うことをオススメします。初めは、どこがそんなにイイのかわからないこの道具も、なれてくるとこんなに素晴らしい道具はありません。コツは、ピンと張らずにゆるみをもたせることです。
最後の最後まで、フープに張ってキルティングするためには、キルティングの作業に入る前に、まわりに「あて布」をぬいつけておくことをオススメします。こうしておけば、端の端まで、隅の隅まで、フープに張ってキルティングすることができます。
キルティングの作業はとても地味ですが、ビッシリとキルティングされたハワイアンキルトは、とても美しいです。そして、手触りはどこまでも柔らかく、うねうねとした感触が最高です。
2002年07月09日
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