キルトカフェホームお茶にしませんかかぎ針編み

No. 115 かぎ針編みのポットホルダー

かぎ針で編むポットホルダー」です。かぎ針編みのポットホルダーは、1930年代頃のアメリカで流行しました。火にかけて熱くなったホーローのポットや、熱いお湯を注いで熱くなった陶磁器のティーポットなどの取っ手をつかんだりふたをおさえたりとったりする時に使います。キルトのブロックと同じように、編み方のサンプルが雑誌で紹介されるようになり、ひろまっていきました。
そして今、私がはまっているのがまさしく、かぎ針で編むポットホルダー。表紙にひかれて思わず買ってしまった本「「アンティーク風ポットホルダーを編もう! (Heart warming life series—かんたんシリーズ)」」をきっかけに、次から次へと編み続けています。大きさは、お花の形をした丸いポットホルダーの直径がおよそ15cmです。配色は迷わず、赤と白の2色。フックにかけられるようにループをつけてみました。ちなみに我が家では冷蔵庫の扉に吸盤付きのフックをつけて、そこにポットホルダーをさげています。
どれもみな可愛いデザインですが、一番人気はなんといってもお花の形をした「デイジー」です。私もまず初めにデイジーを編みました。キルトのパターンにある「ドレスデンプレート」のパターンを連想させます。気持ちがパッと明るくなって幸せな気持ちになります。
続いて、「ワンピース」やぼうしのデザインも可愛いです。こちらもやはりキルトのパターンにある女の子「サンボンネット・スー」のパターンを思い出します。ここで、わからないのが「パンツ」です。なぜ、パンツのデザインなのかわかりませんが、いかにもそこがアメリカらしいといえばアメリカらしいですよネ。
そして、やはりかかせないのが「バスケット」のデザイン。キルトのパターンでもバスケットのパターンはもっとも人気のあるパターンのひとつです。かごの上の部分はとじていないので、小物入れとしても使うことができます。

これまでにも何度かキルトマーケットでみかけたことがありました。古きよき時代のアメリカンカントリーにはかかせない、キッチングッズのひとつです。記憶に残っているのはやはりディジー。可愛いと思いながらもコレクションとして集めるよりも、いつか自分で編んでみようと思っていました。
小林恵さん著書の「手にハートを―愛の遺産‐アメリカの手作り」に、かぎ針編みのポットホルダーの歴史が詳しく書かれています。著者がコレクションしているかぎ針編みのポットホルダーも見ることができます。

実は、私の手芸デビューは「編み物」でした。 母親が手芸好きだったということもあって、家にあった主婦と生活の付録を見ながら、レース編みのドイリーを作っていました。小学生でした。そのころに編んだ作品は今でも大切にとってあります。

女の子の手芸の定番「リリアン」はもちろん「クロスステッチ」をはじめたのも小学生のころです。スヌーピーの図案をクロスステッチで刺したものの出来上がらなかった記憶があります。

中学生になると、ジャンボ編みでマフラーを編んだりしていました。ジャンボ編みというのは通常の編み棒よりもかなり太い編み棒を使うので、アッという間に出来上がります。バレンタインデーに、ハート型のチョコレートと手編みのマフラーをプレゼントしたのが懐かしいです。(笑い)

それからはずっと棒針編みにはまっていました。大学生になると自分でデザインして編んだニットをよく着ていました。 しかし社会人になると、手編みのニットを着ることもなくなり、しだいに編み物からも遠ざかっていきました。


キルトをはじめてからは、キルトひとすじ。ビーズやトールペイントが流行ってもころばなかった私ですが、ここにきて再び、かぎ針編みにはまるとは自分でもビックリです。友人からは「可愛い!」と大人気です。リクエストにこたえて次から次へと編みまくっています。この勢いはとうぶん、とまりそうもありません。

2005年04月09日

キルトカフェ かぎ針編みにまつわるコラムです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。