インテリアの参考にしようと思って買ったのですが、なぜか印象に残ったのは雑貨や家具ではなくキルトでした。リビングの壁に絵画のようにかけられたキルトのタペストリー。床までたれた大きなキルトのベッドカバー。随所にさりげなくおかれたキルトの小物。なかでも一番印象に残ったのが、緑の芝の上に広げた赤と白のダブルナインパッチの大きなキルトでした。
配色は赤と白の2色だけ。パターンを繰り返し並べることで出来る幾何学模様。白い生地にステッチされたキルティングの針目とデザインの美しさ。すっかり魅せられてしまった私は、こうして一冊の本をきっかけに、独学でキルトを作り始めることになったのです。
それからの私はキルトを作ることに夢中になったのはいうまでもありません。ものすごい勢いで作品ができあがりました。道具もそろい、布もふえ、キルトの本もどんどんふえていきました。そしてついに赤と白のダブルナインパッチのキルトも完成しました。
キルトにかける情熱は、冷めるどころかますます熱くなっていきました。キルトの展示会、なかでも海外からくるキルトのコレクションの展示会はかかさず見に行きました。
そんな私ですが、正直、熱がさめた時期が何度かありました。しかしながら、そんな時にこの本「American Country, a Style and Source Book」を開くとまた、あの時のキルトへの想いがよみがえってくるのです。
ちなみに私の持っているこの本「American Country, a Style and Source Book」の値段ですが、ハードカバー新品でなんと8,400円。およそ15年近くも前のことです。嶋田洋書の値段のシールが貼ったままになっていました。(笑い)
2005年04月19日
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