No. 169「東京国際キルトフェスティバル〜布と針と糸の祭典2009」を見て

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こんにちは。寒い日が続いてますがみなさま、いかがお過ごしでしょうか。さて、1月16日(金)〜24日(土)まで「東京国際キルトフェスティバル〜布と針と糸の祭典2009」が東京ドームで開催されました。初日の16日、銀座ミキモトで開催された 「暮らしの詩 第3回日米フックド・ラグ展」を見たその後、見てきました。今回はそのリポートをおとどけしたいと思います。

ちなみに、今年で8回目をむかえる東京国際キルトフェスティバル。キルトコンテストの大賞作品をはじめ入選作品、キルト作家による新作キルトの展示、海外から招待したキルトの展示、NHKの「おしゃれ工房」で募集したパートナーシップキルトの展示などなど、見どころが盛りだくさん!の国内最大級のイベントです。

会場に入って真っ先に向かったのはキルトマーケット?ではなく「至宝アーミッシュとアメリカンアンティークキルト」の特別展示のブースです。1880年〜1900年頃に作られたというアーミッシュキルトを見た瞬間!はっと息をのみ、目がくぎづけになりました。

アーミッシュキルトの使われる生地のほとんどは無地で、色は赤、青、黒などのはっきりとした色が多いです。アーミッシュキルトの構成はストライプ、ダイアモンドなどシンプルでかつ大胆なのが特徴です。無地の生地に施されるキルティングもアーミッシュキルトの特徴です。ボーダーの部分によく使われるフェザーのデザインはかぎりなく美しいです。

アーミッシュキルトにつづいて、アメリカンアンティークキルトを見ていきます。今回最も古い年代のキルトであるアメリカンアンティークキルトは、カリフォルニア・ローズがアップリケされたキルトです。トラプントされたキルティングはくっきりと浮かびあがり、それはそれは美しいです。

東京ドームの観客席でブレイクタイムをした後、「現代アメリカの巨匠3人展」のブースへ向かいます。ここでは、ケイト・アダムスさんのミニチュアキルトがとても印象に残ってます。伝統的なベッドカバーサイズのキルトを忠実に12分の1の大きさに縮小して再現。しかも使われている布はすべてアンティークの布です。精巧に作られたミニチュアキルト。額に入れて壁に一枚飾ったら素敵・・・なんて思ってしまいました。

キルト作家の新作キルトを見ながら「赤毛のアン」のブースへ歩いていきます。今年で100年をむかえるモンゴメリーの「赤毛のアン」。ファンの方も多いかと思います。当時の素朴な暮らしを再現したというブースは、見ているだけでほっこりとした気持ちになります。モンゴメリー作のクレイジーキルトがガラスのケースに入って展示されていました。

東京ドームの観客席でブレイクタイムをした後、いざ!キルトマーケットへ。初日ということもあり、どの店もものすごい人・人・人でした。なかでもキャシー中島さんの「アロハ!キャシーマム」のお店はもっとも賑わっているお店のひとつ。店頭にはキャシーさん本人が、発売になったばかりの本にサインをしていました。お店の前を何度も行ったり来たりしましたが、さすがプロ!キャシーさんはいつも笑顔でした。

頭が痛くなるほどの数のキルトを見ての感想は、今回は、派手な原色よりも落ち着いた色のキルトが多かったように思います。これも世界的な経済危機という世相のあらわれなのでしょうか。景気回復はもちろん!世界の平和を願い、会場を後にしました。

2009年01月29日

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キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。