アメリカンキルトは、ピースドキルト、ハワイアンキルト、アップリケキルト、クレージーキルト、ヨーヨーキルト、ログキャビンキルト、レッドワークキルト、ホワイトキルト、アーミッシュキルト、ボルティモアアルバムキルト、ヴィクトリアンキルトなどなど、いくつかの種類に分類することができます。
中でも小さなハギレをつなぎあわせて作るキルトは「ピースドキルト」とよばれ、アメリカンキルトのなかで、もっとも代表的なキルトです。ちなみに、日本ではパッチワークキルトとよばれることが多く、キルトといえばパッチワークキルトをさすことが多いです。
小さなハギレをつなぎあわせて作られるパターンは、かぞえきれないほどあります。そしてパターンのひとつひとつに名前がついています。パターンの名前の由来をたどっていくと誕生した時の歴史の背景を知ることができ、キルトの奥深さを知ることができます。
キルトにかかせないのがキルティングです。初期のキルトは丈夫さを目的としたキルティングがほとんどで、デザイン性はありませんでした。時を経て実用的なキルトから装飾的なキルトが作られるようになると、「フェザーリース」に代表される美しいキルティングのデザインが生まれました。細かく揃った針目と、針目が作る陰影の美しさは、アメリカンキルトの魅力のひとつでもあります。
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