キルトカフェホームお茶にしませんか道具・テクニック:No. 093:モバイル版

No. 093 しつけとスプーンのおいしい関係

キルト作りにかかせないプロセスがしつけです。出来上がってしまえば、とってしまうだけのしつけですが、これがなかなかあなどれません。今回は、このしつけについてお話ししてみたいと思います。
トップが完成してキルティングの作業へ移る前のしつけは、誰でも経験していると思います。裏布、キルト綿、トップの3枚を重ねてズレないようにしつけをかけるわけですが、みなさまはどのようにかけていらっしゃいますか?

ちなみに私は、まず裏布を広げてプッシュピンで四隅、まわりを止めます。わが家では、キルトを広げられる部屋が和室なので、これは畳の部屋の場合に限ります。床の場合はテープで止めます。そして、キルト綿をのせます。さらにトップをのせて、これら3枚をまち針でとめます。そして、中央から外側に向かって放射状にしつけをかけていきます。

しかし、ピ〜ンと張った状態なので、このままの状態ではなかなか針先が出てきません。ついついプッシュピンをはずして、持ち上げてしまいたくなります。ここで登場するのが「スプーン」です。


実は、このスプーンがなかなかのすぐれものなんです。たかがスプーン!されどスプーン!もうすでに愛用している方もいらっしゃるかと思います。どのように使うかというと、私は右ききなので、右手に針、左手にスプーンを持ちます。そして・・・

針をさして出す時に、少しだけ頭をだした針先の下にスプーンを入れて針先をグッと上に押し上げます。すると、針先が上を向いて出てきます。スプーンにすくわれた針?がニョッキリでてきて、ラクラク針をひきぬくことができるというわけです。

私はただいま、モロゾフでプリンを買った時についてくるプラスチックのスプーンを愛用しています。大きさ、しなり具合が気に入っています。しつけとスプーンのおいしい関係、みなさまぜひ、お試しくださいませ。

2002年02月19日

キルトカフェ 手芸の道具・テクニックにまつわるコラムです。
キルトカフェは2005年3月1日にオープンしました。