針を2、3回さしたところで、針を持って糸をひきます。この時ちょっと糸をひきぎみにすると針目がクッキリしてきます。でも、あまり強く糸をひいてしまうと、シワシワになってしまいますので、加減が必要です。最近になって気がついたことがひとつあります。知らずに右手の親指で針の出す位置をコントロールしているようです。
プレーンブロックの上をキルティングする場合は、ぬいしろが重なっているところがないので、針もスイスイ進みます。しかしピースをつないだブロックの上をキルティングする場合は、ちょっと大変です。パターンによっては、ぬいしろが何枚も重なってしまいます。針目が大きくなったり、間隔も広くなったりしてしまいます。そんな時には、ひと針ひと針さしていく「アップダウン方式」でなんとかきりぬけます。 アップダウン方式もなれてしまえば、けっこうはやくキルティングできるようになりますが、糸をひくときに針をはなさなくてはいけないので、ちょっとめんどうです。
1回の糸の長さですが、長ければいいというものでもありません。針に糸を通して、ひじあたりぐらいまでの長さが適当とされています。あまり糸が長いと、何度も糸をひいていくうちに、ヨリが甘くなって弱くなってしまいます。糸が中途半端に残ってしまった時は、捨てずにとっておきます。あとでピーシングする時に使うようにしています。
キルティングする場合は、キルトの中央から外側にむかってキルティングしていきます。キルト全体にキルティングするデザインの場合、図のように針を数本使ってキルティングすると効率よくキルティングすることができます。まず針に糸を通して1本のキルティングラインをフープの端までキルティングします。ここでフープを移動させるのではなく、糸を針に通したままお休みします。また別の針に糸を通してまた別のキルティングラインを同じ方向にキルティングしていきます。針を数本使ってこれを繰り返します。キルティングが終わったら、フープを左へ移動させます。そして、つづきをキルティングしていきます。
1999年08月29日