5月16日(木)〜22日(水)まで、銀座松坂屋でキャシー中島のハワイアンスタイルが開催されています。今回は、そのリポートをお届けしたいと思います。
毎年この時期に作品展が開催されていますが、あわせて出版された本の記念展も兼ねています。今年は、カントリークラフトスペシャル「キャシー中島のハワイアンキルト (2)」がそれです。もうすでに、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。ということで、この本に掲載されている作品の数多くが展示されていました。
会場のディスプレイは去年と同様、中央にベッドやテーブルなどが置かれ、その上にキルトがかけられているといった設定でした。常に新しいものにチャレンジ!されるキャシーさんの作品展ですが、今回は2色使いのシンプルなハワイアンキルトが多かったように思います。
そんな中で今回、私がぜひ見てみたかったキルトは、ちょっと変わったムラ染を使ったキルトです。手染めのムラ染で、中央から絞ったように、色が外側に向かって輪を描くように変化していきます。配色は単色の濃淡ではなく多色です。
いわゆる普通のムラ染ではないムラ染を、しかも2枚重ねて作ったハワイアンキルトは、幻想的な感じがしました。2枚重なりあったムラ染の変化がいかにも人工的といった印象が強かったようにも思いましたが、おもしろい試みだナっと思いました。
こんなムラ染がもし手に入ったら、私だったらどんなキルトを作るだろう!と想像するだけで、ワクワクさせられました。
サンプラーキルトやクッションカバーには、シャロン・バライさんデザインのモチーフが数多く使われていました。私もシャロン・バライさんデザインのモチーフが大好きで、今までに何枚か作品を作っています。
自分の作ったものとの違いはどこにあるのか、ひとつひとつをじっくり見ながら考えてみました。どんな色を組み合わせるかといった配色はもちろんですが、決定的な違いは、キルティングラインのデザインなのでは?と思いました。たとえば・・・。
モチーフのキルティングラインが、エコーキルティングのようなデザインなのか、または写実的なデザイン
なのか。モチーフに沿ってキルティングをするかどうか。それは、端からどのくらいの位置なのか。エコーキルティングは、直線的か曲線的か。間隔の幅は広いのか細いのか。などなど・・・。
同じモチーフのパターンを使って作ったキルトですが、作り手それぞれによって出来上がりの印象がかなり違うところがおもしろいナっと思いました。
初日の開店直後ということで、会場の中はもちろん、会場外に設置してあったキルトマーケットは、あいかわらずものすごい人でした。なかでも一番ものすごかったコーナーは、今回初お目見えだった「タオル」のコーナーでした。キャシーさんが作ったハワイアンキルトがデザインされています。
私も一応手にとって広げてみましたが、今回はパスしました。そんな私の目の前を、わしづかみにされたタオルは、悲鳴とともに次々となくなっていきました。(笑い)
2002年05月19日
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